盛りつけテクニックで魅せる、和モダンな器
2023.06.02
料理には欠かせない器。
毎日使うものだからこそ、いつもの食卓の景色を変えるような器選びを楽しんでみてはいかがでしょう。
今回の記事では、手のこんだ料理を用意しなくても盛り付けるだけで料理が上品に映える盛り付け方のポイントをご紹介。器は、夏の食卓を意識して涼感を感じるアイテムをピックアップしました。
食器やちょっとした盛り付けかたの工夫で、冷凍食品やスーパーで買ってきたお惣菜だって、レストランのような一皿に早変わりします。
〖3つの盛り付けのきほん〗
①彩り
「彩り」は盛りつけに欠かせない基本のポイントです。 食材同士、食材と食器、より料理がおいしそうに見える色の組み合わせを意識してみてください。 最後にミントをのせたり、スパイスをふりかけたりと、ほんのひと手間によって、手の込んだ印象に変わります。
②立体感
「立体感」を意識した盛りつけにより、食器の上に奥行きが感じられます。 レストランでもよく見かける、お刺身のツマや、パスタをくるくると巻いて高さを出す事なども立体感を出すテクニックのひとつです。
③余白感
料理の見た目は「余白」の有無でがらりと印象が変わります。 ボリューム感を意識した盛り付けであれば、余白を少なくしてお皿一杯に盛り付けるとインパクトのある一皿に仕上がります。 一方、余白を多めに取ると、打って変わって、上品で洗練された印象にまとまります。
3つの盛り付けのきほん(①彩り/②立体感/③余白感)をベースに、器のカラートーンや形、模様といった、器の特徴に合わせて盛り付けを変化させていくと、料理の完成度がぐっと上がります。
〖器の色〗
①ダークトーンカラー
シックで落ち着きを感じさせるダークトーンカラーの器。盛りつける食材は明るく華やかなものを選ぶと、料理が器の色に沈むことなく惹き立ちます。
②ペールトーンカラー
淡い優しい色合いの器はテーブルを爽やかに演出します。同系色でまとめることで、料理の雰囲気を壊すことなく上品にまとまります。
〖器のかたち〗
①オーバルプレート・長角皿
横に長い器は、食卓にリズムを生む優れもの。無駄のないデザインで盛り付けるだけで簡単にこなれ感が出るのも魅力のひとつです。ワイドを意識して盛り付けると、料理がより一層、美味しく感じられます。
尚(sho) レクタンギュラープレート27cm
野菜をそのまま炒めてダイナミックに盛りつける。
薫雲 オーバルプレート 25cm(ブルー)
ポルカ ラウンドディッシュ(クリア)
横長の形を活かし、小皿を重ねて上品に。
②ラウンドプレート・丸皿
一番なじみの深いラウンドプレートは、器の曲線を意識した盛り付けをするとまとまった印象を与えます。反対に、直線的に盛りつけると、レストランのようなアーティスティックな印象に。ワンプレートとして盛り付ける際には、盛り付ける料理の比率に差をつけると動きが出ます。
ソフィー プレート 26cm(グレー)
曲線を意識した盛り付けで、品よくまとめる。
宙(sora) プレート26cm(グレー)
直線的な盛り付けで、レストランのような1品に。
③スクエアプレート・正角皿
トレーのような印象を与える正角プレート。テーブルセッティングに使えば、テーブル上が端正な印象にまとまります。副菜をいくつか盛り付けてワンプレートのようにしても◎。あらかじめ見せ場を作って料理を高く盛るのがポイントです。
1品料理を盛りつける際には対角線を意識して料理を盛りつけると、自然とバランスがとれます。
青藍 正角皿24cm
副菜を何品か盛り付けるときは、見せ場を作って高く盛るだけで、お店のような盛りつけに。
尚(sho) スクエアプレート19cm
一品料理でも対角線上に盛り付けることを意識すれば、自然と余白感が生まれます。
〖器の模様〗
①総柄・華やかで印象的な器
華やかで印象的な器には、料理と食器それぞれ引き立てあう、シンプルな盛りつけを。
シンプルな盛りつけにすることで、バランスよくまとまります。
②ワンポイント、アクセントのある器
シンプルなワンポイント模様の食器は、あえて中心をずらした盛り付けを意識。器を模様と重ねることで奥行きを出すことで、自然な立体感が生まれます。
中心からずらして盛りつけることで、動きのある一品に。
今回は、簡単な盛りつけのテクニックを器の特徴にあわせてご紹介させていただきました。
盛りつけも、シーンや器にあわせて変化させていくと、料理や器集めがもっと楽しくなります。
まずは今日の献立から試してみてください。